「過払い金の返還請求をしませんか?」このようなテレビコマーシャルやラジオのCMをご覧になった人も多いと思います。
大手の弁護士事務所や司法書士事務所などが、莫大な広告予算をかけて、過払い金請求をまだのユーザー集客をおこなっています。
過払い金請求は専門家にとっても儲かるビジネスと言える訳ですが、請求する人にとっても払い過ぎた利息(お金)が戻ってくるのでメリットが大きい制度なのです。
「過払い金というものがよく分からない」、「請求するにはどうすれば良いのか?」など、そんな利用者に応える情報をまとめましたので、過払い金請求の参考にして頂ければと思います。
過払い金とは、借金返済時に払い過ぎた利息分のこと
かつて多くの貸金業者が、利息制限法と出資法の間のグレーゾーン金利という高い金利設定で融資をおこなっていました。
これにより、貸金業者は多くの利益を得るものの、利用者の中にたくさんの破産者が続出したため社会問題となりました。事態を重く見た政府は、2006年1月貸金業改正法に施行してグレーゾーン金利というものを事実上撤廃したのです。
そして、金融庁は、過去にグレーゾーン金利で融資を受けた人は、貸金業者に対して「払い過ぎた利息分(過払い金)」を請求してもよいという判断を下したわけです。
過去の返済利息と法定利息の差額を引き直し計算をおこない算出された金額を請求するという一連の手続きが「過払い金返還請求」ということになります。
わかりやすく説明すると、ローン会社や消費者金融からお金を借りると、借りたお金に利息をプラスして返済しなければなりませんね。この際の利息が法律で定める上限を超えていた場合、「利息制限法」を超過した利息分については「払い過ぎた利息」と判断されます。
過払い金の発生
例えば、消費者金融から利息29%で50万円を借りた時、毎月の返済額は15,000円前後になり、これを5年かけて返済すれば完済です。一見、通常の流れに見えますが、正しく計算し直すと、この借金には約27万円の過払い金が発生しています。
過払い金の発生は「利息制限法」と「過去に返済した期間」が重要なポイントになります。利息制限法を超えた利息を長期間にわたり支払い続けていれば過払い金が発生している可能性は高くなるのです。
過払い金の請求
過払い金請求は個人でもできます。但し、正しい利息の引き直し計算をおこない、貸金業者との交渉もすべて自分でおこなわなくてはなりません。時間的な余裕がある人なら、ご自身でおこなった方が少ない費用でお金を取り戻せる場合もあります。
しかし、計算、手続きや交渉が苦手で面倒だという方は、借金問題に強い弁護士、司法書士に依頼すれば費用は決して安くはありませんが、代理人としてすべての業務を代行してくれます。
ご自身の状況に照らして、どのような選択肢が良いかを判断されてはいかがでしょうか。
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