任意整理を検討中の人にとって、実際に任意整理した後に、その後の生活がどうなるのかが心配だと思います。ここでは、弁護士、司法書士に任意整理を依頼することでどうなるのか?解決したあとにどうなるのか?について解説していきます。
任意整理は交渉したい債権者を自由に選べる
任意整理は交渉する債権者を選べるという大きなメリットがあります。多重債務があれば、この中で借金整理したい債権者だけを選んで交渉できます。例えば、住宅ローンやカーローンなど生活に必要なローンはそのままにして、消費者金融や信販会社から借りた借金だけを選んで借金返済交渉ができるのです。
また、連帯保証人が付いた債権や借金減額交渉が難しそうな債権者なども交渉相手から外すことができます。
任意整理の専門家なら、どの貸金業者が交渉しやすい、和解しやすいなどの情報を持っていますから、アドバイスを受けながら進めていくのが良いでしょう。
借金減額と返済のプロセス
依頼を受けた専門家は、まず債権者に「受任通知」というものを送ります。この借金問題に関して「債務者の代理人になったよ」という通知です。これを送れば以降は催促や取立てはピタリと止まることになります。
それから、取引履歴を取り寄せて過払い金があれば請求をおこない、残った借金の減額・返済交渉するというプロセスです。そこで、貸金業者と和解すれば任意整理の業務は完了となります。あとは、返済プランに沿って粛々と残債を返済していくことになります。
任意整理後の返済計画は慎重に
任意整理は、専門家が貸金業者との間に入って返済計画を立ててくれます。手続き終了後は、この返済計画に沿って残債を計画的に返済していくことになります。この残債の返済が滞るケースがすくなくありません。
そうなると、当然、貸金業者からの催促・取立てが再度始まります。それでも、返済ができなくなったら自己破産という選択になります。自己破産になると、住宅や車などの資産も没収となります。自分の返済能力に応じた返済プランを立てないと、さらに窮地に陥ることになりますので慎重におこないましょう。
任意整理後はローンを組めなくなる
任意整理は裁判所を通さない債務整理なので法的手続きではありませんが、この任意整理をおこなうことで信用情報に事故として登録されます。いわゆるブラックリストです。
一般的に5年~7年ぐらいはブラックとなりますので、この期間はクレジットカードを利用できませんし、ローンを組むこともできません。これは任意整理後にどうなるか?という面では覚悟しなくてはならない問題です。
これ以外は、任意整理をおこなうことで生じる社会生活上のデメリットはほとんどありません。
任意整理の専門家を選ぶ
任意整理は弁護士や司法書士に依頼して手続きを進めるケースが一般的です。借金額の大きさにより弁護士か司法書士を選ぶことになりますが、1社あたりの借金が140万円以内ならどちらでも構いません。詳しい任意整理の相談相手についてはこちらを参照して下さい。
任意整理後の注意点
任意整理後に借金が減額できたら、生活は随分と楽になると思います。それまであった借金が大幅に減る訳ですので当然です。
しかし、気を付けなくてはならないのが、ここで気が緩んで街金やヤミ金からお金を借りてしまう人が一定数いるということです。
せっかく借金が減って新たな人生設計ができるようになったのに、また借金生活に逆戻りでは、任意整理した意味がありません。
任意整理したことを大いに反省して借金はできるだけしないという覚悟がないと同じことを繰り返してしまうことになります。気を付けたいものです。
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