多重債務を抱えてしまって、毎日の催促に追い詰められて、最終的に夜逃げや自殺など逃避行為を選択する人がいます。しかし、早まった行為をする前にちょっと待って下さい。
ここでは、借金返済ができないからと言って夜逃げがいかにデメリットが多いかをまとめました。また、借金が原因での自殺も無駄な行為ですので思い留まって欲しいと思います。
多重債務と夜逃げ
多重債務を抱えて返済不可能になり、夜逃げを選択する人がいます。多重債務者が急増して社会問題となった2000年前後で特に多く見られました。
現在では、随分と減りましたが、それでも夜逃げという手段を取る人はいます。夜逃げは、住んでいる場所から消える事で借金返済を回避できる方法ですが、一時的に借金から解放されますが実際はデメリットばかりです。
なぜなら、つねに債権者の影に怯えた生活を送らなくてはならなくなり、逃げた地でもひっそりと隠れるような不自由な生活が待っています。
例えば、移転先で住民票を移すと、債権者に居所がバレてしまいますので、住民票を移せません。また、子供がいても、住民票が無いので地域の教育や行政サービスが受けられなくなります。夜逃げ後に子供が生まれても、出生届も出せなくなるので子供は戸籍が無い未就籍児童になります。
夜逃げは、苦しい現実から逃げるための方法ではありますが、その後の生活の不便さを考えるとデメリットばかりと言えます。
夜逃げのデメリット
- 住民登録できないので、公的サービスを受けられない。
- 普通の賃貸物件が借りれない
- 一般企業への就職が困難
- 住民票がないため子供が学校に通えなくなる
- 夜逃げ中に子供ができたら未就籍児童になる
- 夜逃げが発覚する可能性が高い
多重債務と自殺
内閣府の発表によると平成25年度の自殺者数は27,283人で、前年よりも575人(2.1%)減ったものの相変わらず高止まりしたままです。
自殺の原因として、経済・生活問題は健康問題に次いで高い数字となっており、その中身は負債(多重債務)による自殺者数が最も高いと警察庁は「自殺統計」でも指摘しています。
残念なことに、多重債務者となって返済が不可能になり債務の取立・催促に追い詰められて、最後は死を選択してしまう人がいます。
しかし、借金が返済できないからといって、自殺を選択するのは無駄に命を捨てるようなものではないでしょうか。
各年齢階級の合計に占める自殺の各原因・動機の割合(不詳を除く)(平成24年)
資料:警察庁「自殺統計」より内閣府作成
債務整理なら夜逃げ、自殺を防げる
借金問題というのは必ず解決できる問題です。日本には、借金を抱えて多重債務者になった人を救済する国が認めたセーフティーネットがあります。
それが債務整理です。借金問題の専門家である弁護士、司法書士、裁判所に相談すれば、債務整理によりほとんどのケースで借金問題は解決できます。
専門家に依頼すれば、まず、貸金業者に対して受任通知を郵送しますので返済の催促が全て止まります。また、代理人となって貸金業者との交渉・連絡をおこなってくれますので、依頼後は一切、貸金業者から連絡が来る事はありません。
さらに、債務整理は借金減額や免責ができるので返済の負担が大きく減ります。身軽になって、新たな人生をやり直すことができるのです。
繰り返しますが、多重債務を抱えても債務整理という手段が残されていますので解決法は必ずあります。
夜逃げや自殺という選択をするのは思い留まって欲しいと思います。
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