子供が多重債務者になってしまった!そのとき、親がとるべき対処法のまとめ

a-child's-debt

我が子の借金

あなたのお子さんは、多重債務で苦しんでいませんか?

近年は数年前よりも貸金業法が強化され、金融機関の審査も多少は厳しくなりましたが、それでも一定の条件さえクリアすれば簡単に融資が受けられます。

大学生であってもアルバイトで定期的に決まった収入がある場合、カードローンでもキャッシングでも利用することができます。

問題は、借りたあとです。

なんの問題もなく返済できるうちは世話もかからないでしょう。もちろん、親に内緒で借金しているお子さんがほとんどなので、トラブルにでもならない限り借金の存在すら分かりませんよね。

最悪のケースは、返済に行き詰まってしまったときです。さらに、複数から借金を抱えて多重債務になっている場合は面倒です。

我が子が多重債務者になった時の解決策

万が一、自分の子供が多重債務者になっていたら、考えられる解決策は2通りです。

まずは、親が借金を肩代わりして返済するパターンです。

「借金が返せなくなった」「取り立てに困っている」なんて自分の子供に泣きつかれたら、借金を肩代わりする親もいるでしょう。しかし、“本当の意味”で問題を解決したと言えるでしょうか。

確かに、将来のことを考えると借金をきれいにしてあげるのは無難な選択です。これで、再スタートできる、そう思っていた数ヶ月後、また子供が借金をつくってしまった、という例も珍しくありません。

つまり、借りる作業がクセになり、同じ失敗を繰り返すケースが考えられます。これでは、いつまでたっても借金が隣り合わせです。

貸金業法の改正以前、消費者金融大手7社は消費者金融市場を一層健全化することを目的とし、消費行動診断サービス及び家計管理診断サービスの開発と導入を行った。本稿は、日本貸金業協会が運営するサイトのインターネット上で利用できるこの診断ツールを用いて、消費行動診断や家計管理診断を利用した者に関して、消費行動や心理的な特徴、家計管理状態の特徴などを調査・分析を行ったものである。そこから多重債務者の可能性が高い者を抽出し、その特徴を心理学と行動経済学の観点から検討した。

その結果、心理的特徴として、自己コントロール力、思考的熟慮性と計画性が低く楽観的、生活や金銭への管理意識、金銭感覚が乏しい反面、衝動性やその場への満足感重視の傾向が強い。金銭的破綻の危機感はあるが、借入に対する抵抗感が低く、安易に債務返済を繰り返し行う対処能力の低さ、対処スキルの未熟さが示された。多重債務者の消費行動から パーソナルファイナンス学会

多重債務問題の解決は借金の専門家である相談相手を適切に選ぶことです。決して、素人が1人だけで解決しようとしない事です。

債務整理という選択肢

多重債務を解決する2つ目のパターンが、正式に借金を整理する方法です。強制的にと言ったほうが正しい表現かもしれませんね。

強制的に借金を整理する方法として考えられるのが「債務整理」です。

債務整理は、今ある借金について借入先の金融機関と交渉したり法的な手続きを行ったりなどして、借金や利息の減少、あるいは返済計画の見直しを試みる方法です。過払い金返還請求や任意整理、民事再生が、債務整理の代表的な例です。

ただし、債務整理をした場合、信用情報機関に事故情報が登録されてしまい、いわゆるブラックリストになります。(※過払い金返還請求を除く 参考:過払い金返還請求の「誤解」を解く!過払い金返還請求はブラックリストじゃない!)

その点を気にして債務整理にマイナスな印象をもつ方もいますが、どちらにせよ借金の癖を治すためには仕方のないことです。なぜなら、ブラックリストは一生ではありません。一定の期間を過ぎれば信用情報は回復します。

何かとマイナスなイメージがつきまとう債務整理ですが、借金の癖を治す期間と考えればブラックリストも大きな役割を果たすことになります。

将来のために最善の解決方法を

さすがに「自己破産」は子供の将来的にマイナス面が大きいので、その場合は親が借金を肩代わりするほかないでしょうね。もちろん、きっぱりと見放す手段もありますが・・・

また、考えられる方法としては、債務整理したあとで借金を肩代わりしてあげるパターンがあります。ただ単に最新から借金を肩代わりするのではなく、債務整理を行ったあとに返済を手伝えば、子供に対する注意として痛い記憶を残すことができます。簡単には忘れられないでしょうね。

どのような方法で我が子の多重債務を解決するか、その手段によって子供の今後が決まるような気がします。親である以上、子供の不始末はあと片付けしないといけませんが、肝心なときこそ厳しく対処しなければならないでしょうね。

Top