ビットコインって結局なんだったのか? 今後復活はあるか?

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流星のごとく現れ、注目されたと思ったら、すぐに破綻騒ぎを起こしたビットコイン!

日本でビットコイン(bitcoin)が注目されたのは2010年を越えたあたりからです。

「中央機関を持たない、真の電子マネー」といった煽り文句で、マスコミがその仕組みを紹介し始めました。

そして、2013年のギリシャ危機で、政府の発行している紙幣に不安を感じた個人投資家が目をつけ、一気に価値が高まったわけです。

ところが2014年2月、世界最大のビットコイン取引所として知られていた東京の「Mt.Gox(マウント ゴックス)」が、サイバー攻撃を受けて、保有していた多量のビットコインを消失するという事件が起きました。

これによってMt.Goxは実質倒産し、「結局ビットコインって、危ない金融商品だったんだね」という評価が流れ、マスコミも大部分の大衆もビットコインから興味を失ったわけです。

そもそもビットコインって何?

ビットコインというのは“お金の一種”になります。

世界には円やドル、あるいはユーロといった様々なお金があります。ビットコインもそのお金の一種なのですが、他のお金とは決定的に違う点があり、それは“お金の価値を保障する中央銀行(国家)を持たない”という所です。

普通お金というのは、その価値を国家が保障しています。ですから単なる紙切れに過ぎない紙幣が、1000円とか10000円という価値を持って流通しているわけです。

それに対してビットコインは、その価値を保障する国家や、管理者というのは存在しません。にも拘らず、ビットコインの価値を認め、ちゃんとお金として使えるのがビットコインなのです。

ビットコインの正体は、ネットワークそのもの?謎のビットコイン

ビットコインは、普通のお金と違って実体はありません。まぁ、実体化させた硬貨は実在しますが、ホントのビットコインはネットワーク上の“記録”にしか存在しません。

専門用語を使うとネットワーク上のノードに分散されたデータ…とかいった小難しい話になってしまいます。

そこで、ザックリと言えばビットコインをやり取りした、ネットワーク上の帳簿記録が、誰にでも閲覧できて改ざんが不可能だという価値によって、お金として評価されているわけです。

ビットコインの価値というのは、専門家でも評価が分かれますので、これとは違った解釈もあります。

ただ、本来ネットワークヲタクが、自分の腕試しの結果、手に入れていたアイテムを“ビットコイン”と命名し、お金のように取引してみたら、ホントにお金と同じ価値が市場で認められて、流通し始めたというのが、ビットコインの正体です。

「そんないい加減な…」

と思われる方も居るかもしれませんが、斜に構えた見方をすれば円やドルといった一般的な紙幣だって、結局は価値があると市場が認めているから、一定の価値を持って流通しているのです。

そしてその価値は変動相場で日々変わっているわけですので、ビットコインも市場が価値を認めていて、正常に流通している間はお金と同じだと思っていいでしょう。

ビットコインに未来はあるか?

The money is better on the top layers...
The money is better on the top layers… / zcopley

Mt.Goxの破綻は、ハッカーによってMt.Goxの保管していたビットコインを多量に(ほとんど全部だと言われている)盗まれてしまったからです。ただMt.Goxは単なるビットコインの預かり所であり、ビットコインの管理責任者ではありません。

この事件でビットコインの価値を支えているネットワークが突破されてしまったゆえに、ビットコインの相場は一時暴落しました。

しかし真相が明るみなるにつれて、Mt.Goxがセキュリティに関して極めて杜撰な管理しか行っていなかったことが判明し、ビットコインそのものに致命的な欠陥があったわけではない事がわかりました、

そんなわけで、世界的にみればビットコインの相場は再び上昇しつつあります。

また、日本国内でも新たなビットコインの取引所が生まれています。

果たして、ビットコインは現実のお金に替わる仮想通貨としてこれから日本で受け入れられるでしょうか?

その仕組みを理解するのに、ネットワークのセミプロ程度の基礎知識が要求されるビットコイン。また、ハッカーからセキュリティの穴を突かれる可能性は否定できません。

ビットコイン側から、セキュリティに関して安全性の説明が無いと安心して利用する気になれませんね。

何事も慎重な日本人が、今後もビットコインを受け入れるかは現段階では微妙かもしれません。

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