儲け話しには嘘がある!ロト6詐欺の被害者を信用させるための手口とは

loto6

最近流行の詐欺! ロト6詐欺の被害総額は1億円?!

詐欺の手口というのは、日夜新しい手口のモノが生み出されては消えていきます。
ここ2年ほどで急増中の詐欺は「ロト6」詐欺と言われるものです。

「次回当選するロト6の番号を教えるから、情報料を払って」といって被害者に金を振り込ませるのが、ロト6詐欺になります。

もちろん被害者に教える番号はデタラメで、事前に当然番号など判るわけないのですが、これにだまされる被害者は結構います。

2014年5月に逮捕されたロト6詐欺グループが稼ぎ出した被害総額は約1億円にも上るのではないかと言われています。

当たり番号を自分で選べるロト6とは

詐欺の具体的な手口を紹介する前に、ロト6とはどんなくじなのかを説明しておきましょう。

ロト6とは「LOTO6」とも書き、みずほ銀行が受託して行っている宝くじの一種です。くじの買い方はマークシート方式で、「1」から「43」までの数字の中から、6つの数字をマークします。

抽選会では専用の抽選機に入れられた、「1」から「43」の書かれたボールを6個が取り出され、選び出されたボールに書かれた数字とマークシートにチャックした数字が、すべて一致したら1等だという事になります。

「年末ジャンボ」や「サマージャンボ」のような宝くじは番号が固定されていますが、ロト6のような“LOTOくじ”と言われるくじは、自分で当選番号を選べるという違いがあります。

ロトくじのメリットは運任せに固定番号のくじを買うのに比べて、自分で番号を選べるという自由さがあります。

しかしその反面、デメリットとして1等にしろ2等にしろ、当選者が二人以上出現することもよくあります。その場合当選金額は人数分で山分けすることになるので、獲得賞金の金額が不安定だという点でしょう。

なぜ被害者は騙されるのか?ロト6詐欺のからくり

そんなロト6を使った詐欺の手口は、巧妙だとマスコミは報じていますが、被害者の無知につけ込んだ卑劣な手段を使っているというのが実態です。

まず詐欺師は被害者に電話をして、「ロト6は主催者が事前に当選番号を決めています。我々はその番号を聞きだせる立場にいる者です」
と言います。

公営ギャンブルの公正さを真っ向から否定した物言いですが、さすがこの時点で詐欺師の言うことを信用する人は少ないでしょう。

詐欺師はさらに、ロト6の抽選が行われた夜に被害者へ電話をして、「これから言う番号をメモして下さい。そして“明日の新聞”で発表されるロト6の1等当選番号と照らし合わせてみて下さい」と言って、6つの番号を被害者に教えるわけです。

そして被害者が翌朝の新聞に掲載されているロト6の当選番号と、昨夜詐欺師が言った番号が見事一致している事に驚き、詐欺師が事前にロト6の当選番号を知っているという大嘘を信用してしまいます。

そして次回の当選番号を教えてもらうために情報提供料として、詐欺師に数十万から数百万円の金を渡してしまうわけです。

ロト6を実際に買っていたり、宝くじに詳しい方は、ここまでの話を読めば詐欺師がどういう手口で、ロト6の当選番号を事前に知っていたかすぐにわかるでしょう。

実はロト6の当然番号は抽選日の当日の夜には判明しているのです。

宝くじの公式サイトでは抽選会の様子をリアルタイムで中継して、その模様を動画配信していますし、宝くじ系のメールマガジンであれば、当選番号が判明した瞬間にその結果をメールで配信します。

つまり詐欺師はそうして抽選日当日の夜に当選番号を知り、被害者には翌朝の新聞で結果を確認させたのです。

まとめ

したがって、ロト6詐欺に引っ掛かった人は、宝くじのことをよく知らない人だったともいえます。

それと同時に公営ギャンブルの世界もイカサマが横行していると、何の根拠もなく疑っている人でもあります。ギャンブルが儲かるのは、参加する客がいるからであって、イカサマをしてそれがバレた時のデメリットは致命的です。

主催者もその事は十分わかっていますので、公営ギャンブルでイカサマが横行しているというのは考えすぎです。

信用できなければ宝くじなんか買わないのが一番でしょう。

そして宝くじの当選番号が事前にわかるなどという「うま過ぎる話」こそ、自分の所に転がり込んでくるはずはありません。
他人が持ち込んでくるうまい話には必ず裏があると思ってください。

Top