話題のNISA(少額非課税投資制度)のメリット・デメリットが3分で分かる簡単まとめ

nisa

最近よく聞くNISAって何?・・・

NISAの2014年枠100万円は12月末までに購入しなければなりません。

口座開設にも時間がかかるNISAです。そのメリットとデメリットを理解して、早めに申し込みましょう。

NISAとは

NISA(ニーサ)とは、株や投資信託などの売買益や配当金を一定額まで非課税にする個人投資家向けの少額投資非課税制度です。

日本(Nippon)版のIndividual Savings Account (英国で普及している個人貯蓄口座)なので、NISAとよばれています。

今年の1月から実施され、2027年まで実施される予定です。

上場株式、公募株式投資信託の配当所得、譲渡所得等には、今年から20.315%の税金がかかります。

しかし、1年に100万円までの非課税投資枠が用意され、その範囲でNISA口座で購入し5年以内に売って得た譲渡所得やそれまでの配当所得には、まったく税金がかからないのです。

実は、株や投資信託などの売買益や配当金にかかる税金は、昨年までは10.147%でしたが今年から増税になりました。

消費税もアップし増税ラッシュの中でのうれしい制度です。

NISAのポイント

  • 対象は、NISA口座で保有する上場株式、公募株式投資信託の配当所得、譲渡所得等
  • 非課税投資枠は、毎年100万円までで、翌年への繰り越しは不可
  • 購入したものを5年間以内に売却する必要あり。売却しても非課税枠の再利用は不可
  • 対象は日本在住で満20歳以上

NISAのメリット

NISA口座で購入した上場株式、公募株式投資信託は5年以内に売却すれば、配当所得、譲渡所得ともに非課税となることです。

配当金は、個人の銀行口座でなく証券会社のNISA口座で受取る場合のみ非課税となります。

例えば、100万円である株を買って、5年後に130万円で売ったとします。配当金は、毎年2万円ずつ、5年間あったとします。

手数料は除きますが利益は、130-100+2×5=40(万円)です。

通常なら、税金として、40×0.20315=8万1260円 も取られます。しかし、これが0円となるのですから大きいですね。

銀行に預けても0.1%の利子もつきませんが、配当金なら1、2%付く株式も少なくありません。

さらに、桐谷さんで有名な株主優待もあるのですから、買わない手はありません。

NISAのデメリット

  • 他の口座との損益通算ができない
  • いろいろな株式を売却すれば、儲ける株も、損をする株も出てきます。通常はプラス、マイナスを合算して、1年間の利益に対して課税されます。
    NISAの口座で儲けていれば、どうせ非課税なのでいいのですが、NISAの口座で損をした場合、通常口座で儲けた分と合算したいのですが、それができません。

  • 3年間の繰越控除は使えません
  • 上場株式、公募株式投資信託の売却で損ができたときは、翌年以降の儲けと合算できるのですが、それもできません。

  • NISA口座は1人1口座に限られます
  • ただし口座を開設して4年が過ぎると、他の金融機関に開設できます。

NISAの投資戦略

NISAも投資ですので、実際に購入するにあたってはハイリスク・ハイリターンを取るか、ローリスクを取るかで買う商品が変わってきます。

中期投資

売却しても非課税枠は復活しないため、3~5年の中期投資に向いています。

堅実投資

NISA口座で購入した上場株式、公募株式投資信託で売却損がでたときは、通常口座や翌年以降と損益通算ができません。

とにかく、損を出さないことが重要です。

比較的安全な、大型優良株を購入したほうがよいです。投資が初めての方は、プロが運用する公募株式投資信託を購入したほうがよいでしょう。

申し込み方

まずは、金融機関に通常の総合口座を開設する必要があります。

その後、NISA口座開設のための「非課税適用確認書の交付申請書 兼 非課税口座開設届出書」と「住民票」を送って金融機関からの口座開設の連絡を待ちます。

一般的に2~4週間程度かかることが多いです。

狙い目の銘柄はこれだ!

最後になりましたが、お勧め銘柄の紹介です。

個別銘柄

株価が乱高下せずに、高配当の銘柄をお勧めします。

武田薬品工業(4502)

  • 最低購入代金 約49万円(100株)
  • 配当利回り 3.68%
  • 年初来高値 4,980(14/03/11)
  • 年初来安値 4,396(14/04/08)

薬品会社は比較的業績が安定していて高配当です。200株買えばピッタリ100万円枠を使いきれるので、NISA人気ナンバーワンです。

NTTドコモ(9437)

  • 最低購入代金 約19万円(100株)
  • 配当利回り 3.18%
  • 年初来高値 1,934(14/09/22)
  • 年初来安値 1,515(14/04/11)

iphoneを販売するようになったNTTドコモ。親会社のNTTも業績が安定しています。

三菱商事(8058)

  • 最低購入代金 約23万円(100株)
  • 配当利回り 3.00%
  • 年初来高値 2,348(14/09/22)
  • 年初来安値 1,767(14/02/04)

輸出入だけでなく、資源・エネルギーも扱う商社の業績は今後も期待できます。

投資信託

個別銘柄を買うのが心配な方は、運用はプロにまかせて投資信託を購入しましょう。個人では購入できず、より広くバランスよく投資している投資信託が狙い目です。

【参考】世界経済インデックスファンド(三井住友トラスト・アセットマネジメント)
http://www.smtam.jp/fund/detail/_id_39/

世界の債券および株式に分散投資を行うことで、リスクを軽減しています。

  • 投資先 国内債券、先進国債券、新興国債券、国内株式、先進国株式、新興国株式
  • 騰落率 1年間で14.83%、3年間で74.57%、
  • 販売会社 SBI証券、カブドットコム証券、立花証券、マネックス証券、楽天証券など

今年も残り少なくなりました。NISAの口座開設はお早めのお申し込みを!

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