トップは大分県!自己破産者がダントツに九州に多い理由はなぜ?
自己破産者の比率が高いのは九州・西日本
司法統計によると自己破産の件数が多い都道府県といえば、ダントツで東京となのですが、これは単に人口が多いという理由です。
人口比率を考慮に入れて、人口10万人当たりで自己破産をする人を比較してみるとトップは大分県になります。
さらに2位は宮崎県、3位は福岡県と、トップ3を九州勢が占めているわけです。
4位には高知県と四国勢が食い込みますが、5位は長崎県、6位は熊本県、7位は佐賀県と九州勢は鹿児島県を除き上位を独占しています。
その他にもトップ10は西日本の地域で占められており、比率からいえば自己破産者は西日本に多いということになるわけです。
そもそもの自己破産とは何か?を詳しく解説したまとめ記事があります。まずは参照して下さい。
九州で自己破産が多い理由は?(県民性、景気)
驚いたことに、九州は自己破産が恐ろしく進んだ地域らしいのだ!人口1万人あたりに対する自己破産件数のワーストランキングは、大分県、宮崎県、福岡県、熊本県、長崎県の順に上位5位をすべて九州勢が占めている(2000年最高裁判所)。しかも、その数は全国平均の約2倍!これはもはや他人事ではない。九州は自己破産大国!? – 後藤 直子先生 avani online
自己破産者の比率がここまで偏るのは、やはり特別な理由があると考えた方がいいでしょう。
まず妥当な理由から考えると、九州地方は全体的に所得が低いという点があります。
所得や賃金は地方によって、結構大きな格差があるわけで、九州も関東や東海に比べてその賃金は低いのが現状です。
かといって物価が特別安いかといえばそうでもなく、福岡県の福岡市内や北九州市内辺りでは、その物価は首都圏と比べても、それほど変わりはありません。
また、所得だけで見ると北海道や東北とそう変わりは無いはずです。
そう考えると、九州の庶民は所得が低いわりに消費意欲が旺盛で、貯蓄もあまりせずに安易に借金に走りやすい傾向があると推測されます。
では、九州地方の県民性というものはどのようなものでしょうか。
一般的に言われている九州人の特徴というと、
- 大雑把で無計画
- ギャンブル好き
- 酒好き
- ラテン系
- 貯蓄率が低い
- 宵越しの金は持たない
といったネガティブなモノがよく聞かれます。
こうした特徴から、九州人は計画的に金を借りたりはせず(大雑把)、好きなことに金を使い(ギャンブル好き・酒好き)、結果的に自己破産に追い込まれてしまうというわけです。
九州で自己破産が多い理由は正確には分からない・・・
九州に自己破産者をする人の割合が高いというのは、単なる統計データです。
その理由は一概に経済的な格差だけとは言い切れませんし、ましてや県民性では計れません。
九州人でも几帳面な人は沢山いますし、九州人以外でもギャンブルや酒好きで借金まみれになる人が珍しいかといえばそんな事はありません。
しいて理由をあげるとしたら、債務整理をする際にその方法として自己破産を選択する人が九州人に多いと考えた方がいいかもしれません。
たまたま九州地方の弁護士、司法書士が債務整理をアドバイスをするのに、自己破産を勧める人が多かったのかもしれません。
この理由は知るためには、任意整理や個人再生などをおこなった人の都道府県別統計がないと分からないでしょう。
まとめ
自己破産は債務整理の方法として法的に認められた合法的な手段です。決して恥ずかしい事ではありません。
むしろ、多重債務を抱えて完済の目処が立っていないにも関わらず、ギリギリの生活の中で返済をし続ける方が不健全です。
ある意味、九州人をポジティブに捉えると「諦めが早い」、「切り替えが早い」、「合理的」なのかもしれません。
また、歴史的に見ても、かつて中国、韓国とも密接な関係の土地柄ですので、大陸的な考え方があるとも言えます。
九州人はせっせと借金返済するのを止めて、合理的な考えのもと自己破産を選択する人が多いのかもしれません。
あくまで憶測の域を出ませんが・・・
ちなみに筆者も長崎県出身の九州人です(苦笑)
自己破産の仕組みが詳しく解説されたページをチェックしましょう
自己破産とは – 消費者金融に過去に払い過ぎた利息のこと