格差社会のシビアなアメリカ貸金事情!「ペイデイローン」って何?

格差社会のシビアなアメリカ金融事情!「ペイデイローン」って何?

ペイデイローンって何?

ペイデイ(payday)とは給料日の意味です。ペイデイローンとは、自分の給料を担保にお金を借りるアメリカにある小口融資の形態です。(融資限度額は300ドル程度まで)

借りる際に業者から小切手を書いて貰いますが、その際に、使用できない商品券なども合わせて買い取ります。

例えば200ドル借りる際に、まずお店で審査がおこなわれます。審査に通れば200ドルの小切手と170ドルの現金と30ドル分の商品券を合わせて貰います。

そして、2週間後に200ドルを返済する事になります。この2週間というのは、多くのアメリカの給与所得者が月に2回に分けて給料を貰っているためです。

貸し手の業者としては、給料を担保に融資しますので回収できない可能性が低くなります。借りる側も、300ドル程度ですので次回の給料までのつなぎ融資として利用しやすいという側面があります。

ちなみに、このペイデイローンの貸倒れ率は3%程度と言われており、多くの利用者がしっかり返済している事が分かります。

貸倒れが低い理由は、小切手を頻繁に使うアメリカでは、当座銀行が凍結されると生活が不便になるためです。それと、利用者としては、ペイデイローンが利用できなくなると、いざ、お金が必要な時に他にあてが無くなります。300ドル程度なら何とか頑張って返済しようと努力するようです。

また、業者側も2週間後の全額返済が難しい場合には、利息だけでも払えば、さらに次の2週間後まで返済期限を伸ばしてくれます。

ペイデイローンは日本の消費者金融と違い、小口融資のビジネスモデルです。その利用者はあくまでクレジットカードが利用できない(作れない)サブプライム層です。年利が300%以上でも生活に困窮した利用者は一定数いますので、アメリカ国内の貧困者が住むエリアには数多くの店舗があります。

しかし、州によってはペイデイローンのような高金利なビジネスは違法であるとしている州があります。

ペイデイローンを違法としている州

  • アーカンソー州
  • コネチカット州
  • メリーランド州
  • ニュージャージー州
  • ノースカロライナ州
  • ペンシルベニア州
  • バーモント州
  • ウェストバージニア州
  • etc

    ペイデイローンのまとめ

    カード先進国のアメリカでは、クレジットスコアというものが重視されています。多くの信用情報会社あり、個人の与信能力(信用)が厳密に管理されています。このクレジットスコアが高い富裕層は、ローンを組む際にも金利の面でも優遇されます。しかし、一方でサブプライム層はカードを持てない人も少なくありません。

    そのため、カードキャッシングができなくなった人は、ペイデイローンのような高金利のつなぎ融資に頼るしか方法が無いという事になります。

    アメリカではお金を借りる審査が日本以上にシビアですね。

    驚くことにペイデイローン業者の数社がすでに上場を果たしています。しかし、現在では店舗数も徐々に減っていると言われており、もはや成長産業ではなくなっているようです。

Top