身近な法律トラブルを無料相談できる場所!「法テラス」という国が運営する法律相談所がある

consultation

借金、事故、相続など身近な法律相談ができる「法テラス」

借金問題をはじめ、一般的に「民事」と言われる法律トラブルに巻き込まれたらどうしますか?

法律書でも読んで自分で立ち向かう?弁護士に頼む?色々方法はありますが、とりあえず「法テラス」に相談してみるという方法があります。

借金問題に関していえば、TVCMを派手に流しているあの法律事務所や、某司法書士事務所の事を思い出す方もいるかもしれません。

もちろん、そうした事務所に相談してみても構わないのですが、考えてみてください。TVCMって流すのにいくら掛かると思いますか?広告宣伝費は当然、売上で賄われているわけで…

もし、法律相談をする相手がいない場合、まずは一度「法テラス」の門を叩くのは悪い選択ではありません。

法テラスという独立行政法人

法テラス


【参考】法テラスHPより
http://www.houterasu.or.jp/

法テラスは正式名称「日本司法支援センター」という独立行政法人になります。

簡単に言ってしまえば、その組織は法務省系列の団体です。

通常、省庁の下にある系列組織と聞くと天下り役人を引き受ける法人というイメージが頭に浮かびます。

実際に国民のために何の役に立っているか、全くわからない独立行政法人に比べれば、目的もサービスもハッキリしている点で、国民の役に立つ団体だと言えます。

そんな法テラスが一般の相談者に対して、主におこなっている事は以下のようになります。

  • 法律相談の相談(適切な相談先の紹介
  • 無料法律相談
  • 弁護士の斡旋
  • 扶助制度の受付

無料で法律相談が受けられる上、弁護士費用の一時立替もしてくれる法テラス!

法テラスのサービスで、法律に疎い一般庶民にとって一番ありがたいのは、自分の悩み事をどこに相談したらいいのか、相談窓口を紹介してくれるところです。

たとえば自分の抱ええている借金が司法書士で解決できるのか、弁護士に依頼しないと解決できないのか、それを判断して適切な相談先を紹介してくれることでしょう。

そして普通に相談すれば、「30分5000円~」と会って話をするだけで、料金が発生する弁護士との法律相談も、最低1回は無料で相談出来る可能性があります(一定以上の所得があると無料相談は不可)。

よく市役所などでも弁護士の無料相談会などは行われています。行政が行っている法律無料相談に来る弁護士の場合、専門性の問題や相性の善し悪しなどもあります。

また、せっかく相談に来たのに弁護士から「生活態度や考え方など」に対して厳しい事を言われて、不満に思う人も多いようです。

それに比べて法テラスの法律相談は、利用者目線で応対してくれる専門家も多く比較的評判は良いようです。

また、世間にはあまり知られていませんが、日本には弁護士費用を立て替えてくれる制度があります。

「民事法律扶助制度」と言うのですが、民事裁判で弁護士を雇うお金がない人のために、裁判に掛かる弁護士費用を一時的に立替えてくれるシステムです。

この制度を利用するには、一定の条件(主に低収入であること)をクリアしなければなりませんが、条件次第では弁護士費用を月1万円程度の分割払いにしてくれたりします。

その民事法律扶助制度の受付窓口が法テラスになっているわけです。

ネットの評判はイマイチ?・・・実際はどうなの

そんな法テラスですが、ネットでの評判は褒め言葉もあれば悪く書かれていたりもします。「法テラスで紹介された弁護士が不親切で困った」とか、「無料相談に2週間待たされた」など、結構辛らつな口コミがあったりします。

ただそうした口コミサイトの運営者やスポンサーサイトを調べると、法律事務所系だったりすることが少なくありません。

昔は「30分5000円~」で法律相談を受けていた弁護士が、法テラスの無料相談に頭を抱えている…という実態が影にあるわけです。

事実、先読みの出来る頭のいい弁護士は、すでに初回無料相談のサービスを開始しています。

しかし法テラスの悪口が全て誹謗中傷かといえば、そうでもありません。法テラスは弁護士の斡旋も行っていますが、紹介された弁護士が全て親切で熱心とは限らないというのはホントの話です。

もっとも、それは法テラスの責任と言うよりは、日本の弁護士の質の差があるという法曹界全体の問題です。

法テラスの有効な活用法は、「無料で利用できるところは無料で利用させてもらう」という事でしょう。

法テラスで得た最低限の法知識で、さらに法テラスのお世話になるか、自分で弁護士や司法書士を探すかはアナタ次第です。

Top