人生の時間は有限!だから借金問題の解決方法は債務整理が理にかなっている
景気が上向きつつある昨今ですが、収入格差は広がり、借金問題で苦しむ人は後を絶ちません。
もし、借金返済が現実的に難しいと思ったら、債務整理の手続きが合理的な選択である事をここでは強調したいと思います。
借金返済に追われると視野が狭くなる
貸金業法改正などの影響により、多重債務者は年々減少傾向にありますが、ギャンブルや浪費などの安易な借金にを重ねる人は一定数います。
借金理由は人それぞれですが、このような多重債務を抱えて苦闘している人の多くが、なぜかぎりぎりまで返済をし続ける道を選ぶようです。
もちろん、人様から借りたお金は返すのが筋ですが、必ずしも自力で返済できない事情を抱える人もいます。
失職、収入減、病気などにより、返済したくてもできないケースもありますし、保証人になってしまった事で自分の返済余力を超えた多額の借金を抱えてしまう事もあります。
そのような時には、債務整理という法的手続きでの借金整理を検討すべきなのですが、多くの人は「何とかして返済しよう」頑張ってしまいます。
債務者の多くの人が、毎日のような貸金業者からの催促電話に心理的に追い詰めれて、返済することしか考えられなくなります。視野が狭くなり他の解決方法が見れなくなる傾向があるのです。
返済の必要が無い借金もある
友人・知人からの借金は返済しないと信用問題に関わります。貸金業者からの借金も本人に返済余力があるのなら、返すのが筋というものです。
しかし、最近増えている詐欺まがいのヤミ金からの融資に引っかかった場合などは返済の必要はありません。
このような悪質な融資詐欺が増えているようですので気を付けましょう。
- 父がスマートフォンで出会い系サイトに登録し、クレジットカード払いや消費者金融で借金して600万円近い金額を支払っていたことがわかった。取り戻すことはできないか。
- 貸金業者を一括で検索できるサイトに登録したら、ヤミ金融業者から連絡があり、スマートフォンを契約して転売するよう脅されている。どうしたらいいか。
- インターネットで融資の相談をしたら業者から電話があり、断ったら手数料を請求された。業者はヤミ金のようた。どうすればよいか。
- 「融資に必要だ」と貸金業者に言われて、スマートフォンとタブレット端末を合計3台契約し送ったが、融資されなかった。どうすればよいか。
- 30歳の娘宛てに消費者金融からの督促状が届いた。昔付き合っていた男性に騙されたらしいが、この男性に返済させられないか。
- 数年前から自動車ローンや奨学金の返済のために借金を始め、毎月の返済額が18万円になり支払いが困難だ。借金を整理したい。
- 母が入院し、サラ金に借金があると分かった。今までどおり返済を続けることは難しく、このままだと遅延金が増えるのでどうしたらよいか
- インターネットで3万円借りたが、振り込まれた金額は9000円、翌日3万円返すか1万5000円の手数料を要求された。対処法は。
- 会社の上司に頼まれてサラ金のカードを作り、カードを渡したら高額なキャッシングをされた。1社から返済を求められたが払えない。
- 息子が数カ月前、友人に勧誘されて投資のセミナーに参加し、高額な借金契約をしていることが判明した。対処法を知りたい。
※「最近の事例」は、相談者の申し出内容をもとにまとめたものです。
【参考】国民生活センター 多重債務より
http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail02_3527_all.html
法的に見て返す根拠が無い借金などは、いくら取立てを受けても返済義務はありません。
詳しくはヤミ金問題に強い弁護士、司法書士に相談して貰えればと思います。
債務整理が理にかなっている訳
個人のプライベートな問題である借金問題を第三者に相談するのは抵抗があると感じる人は多いようです。
しかし、完済の目処が立たない借金問題を先延ばしして、貸金業者に対して利息だけを返済し続けるなんていう行為は理に反しています。
いかなる理由があろうと、借金問題は自力で解決できなければ、専門家である弁護士・司法書士などの意見を聞いた上で、あなたにとって最も良い解決方法をできるだけ早く見つけて、処理することがその後の人生にとって有意義です。
債務整理は法的な債務者救済の手続きです。返済が不可能な借金をチャラにしたり、大幅に減額できるなど、多重債務者者にとっては合理的な解決方法なのです。
時間軸で考えると・・・債務整理と投資は似ている?
借金と投資というのは真逆な行為と思う方が大半だと思います。しかし、ここには共通する部分があります。
それは、投資で言う“損切り”と借金で言う“債務整理”です。どちらも、現状の苦境をリセットするという行為になります。
例えば、ある株を200万円で購入したとします。しかし、購入後にまったく株価が上がらずに逆にどんどん値を下げ半値以下になったとします。
大抵の人は、それを取り戻そうと我慢して待ちます。
そうこうしているうちに数年が経過して、購入した株はその間も「塩漬け」状態になってしまったという例は少なくないと思います。
結局、5年後に見切りを付けて半値以下になった株価を損切りをしたとします。その結果、100万円以上のお金を失い、さらに5年間という貴重な再投資の機会を失ったことになります。
もし、株価を購入して、下がり始めた時点ですぐに損切りをおこなっていれば大きな傷にならなかった可能性があります。
また、この5年の間に元手となる200万円を別の投資に振り向けていれば大きな利益を得た可能性があった訳なのです。
もちろんそうならない可能性がありますが、みすみす再投資のチャンスを逃した事になります。
これを借金に例えると、200万円の借金を抱えてしまった時点で債務整理をおこなっていれば、その借金の多くがチャラになった可能性がありました。
しかし、我慢して返済するという道を選んだために、その人は5年間の間はいろいろなものを犠牲にしてひたすら借金返済と格闘する事になります。
これが5年前に債務整理を選択していれば、その時点で借金が無い新たな人生のスタートを切れますので、ひょっとしたら、その後は貯蓄もできて経済的に余裕ある生活を送っていたかもしれません。
もちろんそうでない場合もありますが、これは言わば可能性の問題です。
多少こじつけに近い話しではありますが、どちらも5年間という貴重な時間を失い、前者はお金というものを再投資に回せず、後者は人的資本というものを再投資に回せなかったという事になります。
投資は自己責任での解決です。一方、債務整理は第三者(弁護士、裁判所)に頼って債権者に迷惑を掛けてしまうという部分で大きな違いはもちろんあります。
しかし、投資も債務整理も自分が犯した失敗は早めに手仕舞いして、あらたな再投資に資本を向けることが大切という部分で共通項があります。
債務整理を勧める理由のまとめ
人にとって人生の時間は有限です。それが、お金を借りてしまったばかりに返済に追われて苦しむ生活を送るのは、有限な時間を無駄にしている行為です。
もし、完済することが可能ならば、計画を立てて早く返済するべきです。しかし、それが無理なら早く債務整理をおこなう方が、その人にとってその後の人生が有意義になります。
解決方法が分からないという人は、まずは、借金の専門家である弁護士、司法書士に相談する事です。
専門家への相談は敷居が高いと感じるかもしれませんが、弁護士も借金で苦しんでいる人を毎日のように対応しています。必要以上に心配することはありません。また、ほとんどの事務所が相談は無料ですから、もし、相性が合わないと思ったら、別な専門家に相談すれば良いことです。
費用面が不安なら「法テラス」という無利息で弁護士や司法書士に依頼できる方法もあります。
「借金に支配されない人生を早く取り戻すこと」
それが、債務整理を強く勧める理由なのです。